新NISAで米国株ETFに対応した証券口座と成長投資枠の活用法

- 米国株式と一部の海外ETFは、新NISAの成長投資枠で取引できる。
- つみたて投資枠は対象が金融庁の指定投信に限られ、個別の米国株やほとんどの海外ETFは対象外。
- 成長投資枠の年間上限は240万円、つみたて投資枠と合わせた生涯非課税の上限は1,800万円。
- レバレッジ型・インバース型ETFは新NISAの対象から外れている。
- 個別米国株は1株から買えるため、数千円〜数万円でも始められる。
米国株 etf 新nisa 対応の結論

米国株式と海外ETFの一部は、新NISAの「成長投資枠」で買えます。
新NISAには2つの枠があります。つみたて投資枠と成長投資枠です。
つみたて投資枠で買えるのは、金融庁が選んだ長期・積立向けの投資信託・ETFだけ。個別の米国株はここでは買えません。
一方、成長投資枠は対象が広く、米国の個別株や上場ETFも対象に入ります。だから「米国株を新NISAで」と考えるなら、見るべきは成長投資枠です。
金融庁は、つみたて投資枠の年間上限を120万円、成長投資枠を240万円、生涯の非課税保有限度額を1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)と定めています。
エラー
「対象なのに買えない」と表示されるなら、原因はほぼ枠の選択ミスか、対象外銘柄の指定です。

私が実際に問い合わせを受けた中で多いのは、つみたて投資枠を選んだまま個別米国株を注文しようとするパターン。これは仕様上はじかれます。
もう一つは、レバレッジ型・インバース型ETFを成長投資枠で買おうとするケース。これらは新NISAの対象から除外されているため注文が通りません。
注文画面で「NISA(成長投資枠)」を選び直し、銘柄が対象かどうかを確認する。この2点でほとんどのエラーは解消します。
NISA 成長投資枠で米国株式の取引が出来ます
米国株式は、新NISAの成長投資枠を使えば売却益・配当ともに非課税で運用できます。
通常の課税口座だと、株式の利益には約20.315%の税金がかかります。NISA口座ならこれがゼロ。10万円の利益が出れば、約2万円分が手元に残る差になります。
ただし米国株の配当には、現地で10%の米国課税がかかります。NISAでも、この現地課税は免除されません。ここは正直、誤解している人が多い部分です。
| 項目 | 課税口座 | NISA成長投資枠 |
|---|---|---|
| 売却益への国内課税 | 約20.315% | 0% |
| 配当への国内課税 | 約20.315% | 0% |
| 米国での配当源泉(現地) | 10% | 10% |
【NISA 成長投資枠】米国株式がおすすめの理由

米国株式が成長投資枠と相性がいいのは、配当の安定性・少額投資・手数料の3点がそろうからです。
非課税の枠は、利益が大きいほど、また長く持つほど効いてきます。米国株はこの「長く持つ」と「配当を受け取る」の両方に向いています。
以下、3つの理由を順番に見ていきます。
1. 連続増配 している企業が多い!
米国には、何十年も連続で配当を増やし続けている企業が複数あります。

代表例がコカ・コーラやジョンソン・エンド・ジョンソンなど。これらは50年以上、毎年配当を増やしてきた実績を持ちます。
連続増配というのは、配当金を毎年少しずつ上げ続けること。受け取る配当が育っていくイメージです。
配当が非課税で受け取れるNISAと、配当を増やし続ける米国株。私はこの組み合わせを、配当重視の人に特に勧めています。
2. 1株から取引できるから少額ではじめられる!
米国株式は1株から買えるため、数千円〜数万円でも投資を始められます。
日本株は通常100株単位。有名企業だと一度に数十万円必要になることも珍しくありません。
その点、米国株は1株単位。例えば株価が200ドルの銘柄なら、為替を150円とすると1株3万円ほどで買えます。
成長投資枠は年間240万円。1株単位なら、枠を細かく分けて複数銘柄に分散しやすいのも利点です。
3. NISA口座での取引なら米国株式の取引手数料0円!

主要なネット証券では、NISA口座での米国株式の売買手数料を無料にしています。
SBI証券・楽天証券・マネックス証券は、いずれもNISA口座での米国株取引手数料を0円としています。
ただし、手数料ゼロでも為替手数料(円とドルの両替コスト)は別にかかる場合があります。ここを「完全に無料」と思い込むと、後でズレを感じます。
【NISA 成長投資枠】タイプ別に銘柄をご紹介
銘柄選びは「何を重視するか」で分けると迷いません。成長重視・配当重視・ETFの3タイプで整理します。

以下で挙げる銘柄は、いずれも成長投資枠で取引できる米国上場の代表例です。投資判断はご自身で行ってください。
| タイプ | 代表的な銘柄例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 成長企業型 | アップル、マイクロソフト、エヌビディア | 値上がり益を狙う成長企業 |
| 安定・配当重視型 | コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン | 連続増配・配当の安定 |
| 人気ETF型 | VOO、VTI、VYM | 指数連動で分散投資 |
成長企業型
成長企業型は、配当より値上がり益を狙うタイプです。
アップルやマイクロソフト、エヌビディアといった企業がここに入ります。配当は少なめか無配のこともありますが、株価の伸びに期待する投資です。
非課税枠で値上がり益を狙うなら、利益が大きくなるほどNISAの効果も大きい。私はこのタイプを、長期で持てる人向けと考えています。
安定・配当重視型

安定・配当重視型は、毎年の配当を受け取りながら長く持つタイプです。
前述のコカ・コーラやジョンソン・エンド・ジョンソンが代表格。値動きが比較的おだやかで、配当を継続して出してきた実績があります。
NISAなら国内の配当課税がゼロ。受け取った配当をそのまま再投資に回せるのは、地味ですが効きます。
デビュー人気海外ETF
ETFは、1本で米国市場全体や高配当株のまとまりに分散投資できる商品です。

ETFとは、証券取引所に上場している投資信託のこと。株と同じように、リアルタイムで売買できます。
VOOはS&P500(米国の主要500社)に連動、VTIは米国株式市場ほぼ全体に連動、VYMは高配当株に分散するETFです。
正直、米国株が初めてなら個別株よりETFから入る方が無難だと私は思っています。1本で分散が効くからです。
よくある質問
米国株・ETFと新NISAについて、相談で特に多い質問をまとめました。
よくある質問
まず1株、もしくはETF1本から。枠の使い方を完璧にしてから動くより、少額で一度買ってみる方が理解は早いです。
